教えること L.ロン ハバード
人がある主題を最も効率的に教えようと望むのであれば、 以下のことをするべきです。
1. それを最も興味を引く形で示す。
a.人生におけるその一般的な使用法を示す。
b.人生におけるその特定の使用法を示す。
2. それを最も単純な形で示す(しかし、ごく初歩的なものである必要はない)。
a.生徒の理解力にその用語を合わせる。
b.より複雑な用語は、理解が向上したときにのみ使う。
3. 権威(威信)には重点を置かずに教える。
a.ただその主題の知識があるからといって尊大な態度をとらない。
b.その主題を知らないからといって生徒の評判や威信を落とさない。
c.重要性はその主題を「使う」個人の技能にのみ存在することとし、インストラクターについては、人為的な階級制度によってではなく、それを使う「能力」によってのみ威信を得るということを強調する。
4. インストラクターによってそこから引き出された最小限のデータを使って、その主題の各段階を極めて基本的な形で示す。
a.公理と理論の明確な知識だけに重点を置く。
b.公理または理論から引き出すことのできる、あるいは確立することのできるすべてのデータを引き出し確立するための行動へと、生徒の気持ちをうまく導く。
c.現実性とデータを調和させながら、クラスの設備が許すかぎり、そこで引き出されたものを行動として適用する。
5. データの価値を強調する。
a.公理と理論を互いの相対的な重要性において評価すること、そしてあらゆる公理または理論の妥当性を疑うことの必要性を個人に教え込む。
b.他のデータとの関係において、あらゆるデータを個人が評価する必要性を強調する。
6. データの有用性だけに関連した判断の型を個人の中に形成する。
7. データを記録することではなく、データをどこで見つけることができるか、またはそれがどのように引き出されるかを教える。
8. インストラクターとして、生徒たちから学ぶという心構えを持つ。
9. 個人の意志で変えることのできる、用途を拡げる変数として主題を扱う。
知識の安定性は、知識を適用する生徒の能力の中に、あるいは自分が知っているものを新しく適用するために変える生徒の能力の中にのみ備わっているということを教える。
10. 自分が知りたいものだけを選ぶ個人の権利、どのような知識でも自分の望み通りに使う個人の権利、学んだものは自分自身が所有すること、を強調する。
L.ロン ハバード